最近考えていたこと ::: 2016.12.02 Friday

 

ロマン優光の『間違ったサブカルで「マウンティング」してくるすべてのクズどもに』を読みました。サブカル入門書ではなく、サブカルチャーがサブカルになって以降を取り巻く人物や状況、出来事をロマン優光ならではの視点でまとめたもの。本の冒頭や連載でも説明されているが、これがサブカルだ! と押しつけた内容ではなく、それぞれが考えるサブカルがあって、それを踏まえたうえで今回はこの定義で話しますという体裁を取っています。なので、取り上げられているジャンルがサブカルじゃない! といちいち文句を言うのはちょっと違う気もするわけです。「間違ったサブカルで〜」は至極まっとうな本で、ここ最近のサブカル界隈で感じでいたモヤモヤを言語化してくれているし、大御所やベテランも女性も同じ目線で語られていることに感動しました。だってさ、どうしてもオタクやサブカルに係わる女性はスタート時点の段階で男性にマウントを取られている(または、そういうに見える)という設定で始まってるじゃない。ロマン優光さんはそのあたりを分かってくれているのがとても良い。6章『「女のマニアックな趣味は男の影響」という考え』の部分は頭を上下に振り回してしまうほど全文同意しかない。サブカルとオタクは密接に絡み合った文化で、だからこそ厄介なのだなと思った。さらに刺さったのは『最近の「映画秘宝」どうよ』の部分です。ちょっと引用します(181ページより)。

 

秘宝が扱う映画は一般的には女性が好まないとされている映画だったりするせいで、「どうせ、女にはわからない。」とか「女が喜んでいる映画は糞。」みたいなことを言いがちな人も多く、無自覚なミソジミーの空気がわりと漂っています。(中略)

オタク文化というのは男性オタクの文化と腐女子的な文化が並行して存在し、両社の交流があまりなかったので、男性社会が形成されやすく、女性にモテない人が現実として多いのでミソジミーが蔓延しやすいのですが、秘宝読者が形成する場も基本的に男性社会であり、モテない人が多いのは変わらないので、全く同じ問題が生じがちだと思うのです。

 

無自覚なミソジミー。ああ、長年心にひっかかっていた棘がぽろっと落ちていく感覚がありました。昔NHkBSで「BSマンガ夜話」という番組がありました。4夜連続で毎日ひとつの漫画作品を取り上げるトーク番組です。取り上げる作品は多岐にわたり、子どもだった私にとって初めて触れる作品も多く、生放送で展開される番組にちょっとハラハラしつつも録画してくりかえし見ていました。しかし、時々「あれ?何でそんなことをわざわざ言うの」と思える発言がありました。それは女性作者や少女まんがを取り上げる回に多かったのです。それは引用した部分に繋がります。少女まんがはレベルが低い、作画のレベルが低いという含みのある発言を笑いながらするんですよね。レギュラー陣が男性しかいなかったのもあり、「青年誌や少年誌だとこう描くけど」が前提になってるんです。別の曜日に来た女性ゲストの悪口を言ったこともあるし、そもそもゲストは純粋なファンなので、漫画のコマ割りやら技法を延々と語られても分からないし、好きなキャラやシーンの話をしたいはずで、そこに溝が出来てしまうのです。一番ひどかったと思うのは「鋼の錬金術師」の回で、掲載誌が月刊ガンガンだったから最初から読んでなかったといったのはまあいいです。しかし、「作者が女性とは知らなかったよ」と執拗に連呼していたのです。しかも「みんな知らないだろう〜」と喜々としながら「女性なのにこんな面白いものが描けるなんてね」とも取れるニュアンスで。当然募集していたFAXや放送後のネットでは「知らなかった」で溢れていた記憶があります。私は知っていたので驚きはありませんでしたが、このころはまだ作者が性別を公表していなかったので(隠していたわけではないと思いますが)、意地悪だなと思いました。結局、この回でマンガ夜話は最終回を迎え……たと思ってたんですが、検索したらあいだを置いて復活して何度か放送していたのですね。知らなかったよ。のちに「セカイ系」に分類されるある作品を扱ったときにはデレデレになって熱く語りあっていたのに、少女まんがの時は笑いながら片手間に話すのだなと一人テレビの前で見ていました。真面目な討論番組ではない軽めのトーク番組のひとことを、ただの悪口としか捉えられないひねくれて斜にかまえた少女まんが読みの被害妄想でしかないのは分かってるよ。でも、率直に話してくれるのはいいけれど、節度とか配慮って必要でしょ。

 

私が一番印象に残っているのは少女漫画ではないのですが、「ベルセルク」でした。女性読者が多いという話になった時、出演者は驚きをかくさず「なぜ女性が読むのか分からない」「これは男性のために描かれたもの」「一人の男の成長物語のどの部分を女性は見ているのか」とわりと本気で話していて、それで出た結論が「主人公を母性でみている」ですからね。その気持ちで読んでいる人もいるかもしれないので、その結論自体は良いんだけど、女性全員がそれって感じでしたからね。話している人たちもあやふやで「そういうことにしたい、しておきたい」って流れでした。女に読まれるのはそんなに嫌なのかよ!! って思ってしまって、BSマンガ夜話を見てからというもの、私はベルセルクを読まずに生きてきました。しかし、今年の夏、白泉社で「電子書籍で期間限定14巻まで無料」という、太っ腹なキャンペーンを展開していました。PCだし、まあ1巻くらいならいいか……と魔が差して読み始めたら最後。2日間かけて14巻一気読みしました。PCって読みにくいと思っていたのに、そんなことはどこかにいってしまった。初めはとっつきにくい主人公だなと思っていたガッツがグリフィスと再会し、声を漏らさず涙をこらえる姿にズキューンときてしまい、黄金時代篇が始まったころにはもうページが止まらなかったね。超人気作品なので、あらすじは多少知っていましたが、やっぱり自分で体感するのはちがう。完成された画力とストーリーと構成と、本当にすごいとしか言いようがない。キャスカが嫌いな人を見かけるけど、私は結構好きです。だから「蝕」で彼女が贄になってしまうシーンは辛かったですね。ここも有名なエピソードなのもあり、知ってたけどマンガで見るのは初めてでした。すごい(それしか言えない)。それなりに生きているので、蝕のシーンは怖かったけれど衝撃は低かったのですが、それよりもグリフィスの股間ってどうなってるのか凝視している自分が嫌でした。

 

ベルセルクって超面白い! だけじゃだめだったのかな。男性がそのまま受け入れてもらえるけれど、女性が言ったら「(笑)」で済まされるのだろうか。などと、思いました。同じリング上でマウントを取ってくるのではなく、階段の一段上から偉そうにものを言ってくる感じがあったんですよ。向こう(男性オタク)は最初から同じ階層にこちらを置くつもりがなくて、それを無自覚に当たり前のような振る舞いをする感じ。そういえば、大昔の雑誌で黒夢の清春が「女はライブに来るな」って言ってたな。何か思い出してしまった。しかし、そんなことはどうでも良くなるくらい、14巻の最後に収録されていた大学生のころに描いた作品の元になる習作の完成度が高すぎて度肝をぬかれました。すごい。

 

 

よしながふみ対談集「あのひととここだけのおしゃべり」でよしながふみが、少女まんがが正しく評論されていないことへの憤りや評論や感想自体がなければ作品そのものがなくなってしまうのではと危惧していて、その一環にマンガ夜話があったんじゃないかなと思います。対談の初出を見るかぎり年代的に見ていたのではと推測します。対談相手の三浦しをんもエッセイの中でマンガ夜話を視聴して怒っている話を書いているし、萩尾望都もマンガ夜話の話題を出している。少年・青年まんがの評論はまんがの黎明期から現在まであると思いますが、少女まんがを真面目に評論した人や媒体って少ないですよね(無かったわけじゃないし増えてきましたが)。この本は少女漫画やBLが好きな人は楽しく読めると思います。特に「やおいは男同士でなくていい」「メディア化について」には目からウロコがバリバリ落ちました。少女まんが全体の話からやおいBLの話、具体的なタイトルを上げてどんどん加速するおしゃべり。対談集とともに、少女まんが・BL論の側面も兼ね備え、漫画家たちの作品作りを知ることができたり読み応えのある本。しかも、文庫録り下ろしの堺雅人がラストにさりげなく組み込まれており、全くの違和感なし。さわやかに一ジャンルとしてBLも語り分析している。これがすごい。あと堺さんが結婚前なのもあり、その前の羽海野チカとの対談が(…省略されました)。ただ、24年組の流れを汲む伝統ある少女漫画の後継者になるぞと力の入りすぎている、よしながふみもまた、少年まんがを雑に扱っている気がしました。彼女が同人誌を作っていた作品そのものへの情熱や敬意を感じられないんですね(コミックファンのインタビューでも同じ感じだったから、そういう意味では一貫しているが……)。少女まんががぞんざいに扱われて辛かったのに、興味がないジャンルには平気で同じことをしているように見える個所があって残念。結構お互い様な側面もあるのかもしれない。

 

 

この本で注目したいのは萩尾望都との対談。初っ端から「NANA」について話しているのだ。NANAを読むことができないおじさんたちについて、氷室冴子の見解を交えながら的確に指摘していく様は快感さえ覚えます。男性だから理解できない、で終わらせず、丁寧に紐解いていく。女だからとただ突き放すだけのサブカルおじさんたちとは全然見ているものが違います。この本の話ではありませんが、一条ゆかりもよしながふみを知ったのはアシスタントが持ち込んだ同人誌で、うまい人がいるなと思っていたら商業誌に来たとぱふでのよしながふみ特集で寄稿しています。しかも、よしながふみの漫画家としての特徴や秀でている部分をみぬいていて、着眼点が違うんだなと思いました。大御所の女性漫画家たちはどんどん新しい漫画を取り入れながらも、一読者として楽しんでいるわけですね。

 

 

話は戻って、『間違ったサブカルで「マウンティング」してくるすべてのクズどもに』ではここ何年かの町山氏周辺と某博士の件を取り上げてくれていたのが嬉しかった。私はTBSラジオのウイークエンドシャッフル1年目からのリスナーでしたが、博士が登場はじめたころから去年まで全然聴かなくなっていました(たまにポッドキャストで特集は聴いていました)。軍団のノリをそのまま持ち込んだ図々しさが辛かった。大好きな場所を土足で踏み荒らされたような錯覚があったんです。だから、この本は代弁者になってくれたと思いました。そういえば、コア新書には愛読者シールが付いていて懐かしさを覚えました。

 

 

そんな感じで、誰かが「これ面白いよ」って言ったり書いたりしていたら、シンプルに素直に受けとりたいと思いました。

 

 

 


「吉野朔実は本が大好き」と、本の雑誌398号 ::: 2016.07.30 Saturday

 

私は「ぶ〜け」の洗礼を受けずに大人になった。

 

雑誌のコーナーに行けば目につくところに並べてあったから、手にする機会はいくらでもあった。でも、読まなかったのには理由があって、それはぶ〜けが月刊誌と認識できなかったから。今となってはアホな理由でしかないのだけれど、子どものころはA5サイズの漫画誌は増刊号と擦り込まれていた。りぼんやなかよしの全盛期は年に何度かA5サイズのぶ厚い増刊号が出ていたからだ。りぼんには毎月ぶ〜けの広告が出ていたというのに、手に取れば簡単に月刊誌と分かったはずなのに、ただ得体の知れない毎月出ている雑誌としか認識しなかった。今となっては失礼な話だよ、ほんと。

 

 

吉野朔実の作品を手に取るきっかけになったのは、三浦しをんのエッセイで「僕だけが知っている」を紹介していたからだ(妄想炸裂に収録)。へー面白そう。そんな軽い気持ちで読み始めて、小学生時代の瑞々しくも限られた時間を感じられずにはいられない物語に驚いて、一気に読んだ。「少年は荒野をめざす」も読んで、吉野朔実ってどこで執筆してたのかなと調べてみたら、ぶ〜けで活躍していたことが分かり、さらに驚いてしまった。エッセイも描いていると分かり、近所の本屋で「お父さんは時代小説が大好き」と「お母さんは「赤毛のアン」が大好き」の文庫版を買った。何度も読み返して、ちょっと痛んでしまった。シリーズの文庫化を待っていたが、待てど暮らせど発売することはなかった。たまに本の雑誌を買ったり立ち読みしたりした時に「吉野朔実劇場」が載っていると嬉しかった。もっとエッセイが読みたいなと「こんな映画が、―吉野朔実のシネマガイド」も手に取ってみた。フルカラーで収録されたイラストが素敵で映画への情熱がたっぷりのエッセイ集。自分が過去に見た映画が紹介されているとまた見返そうかなと思ったりして楽しかった。

 

 

 

4月の訃報はコミックナタリーで知りました。

本の雑誌最新号での特集、今までの吉野朔実劇場8冊分をを一つにまとめた「吉野朔実は本が大好き」が出るとの告知を見て買いました。同時発売の8冊目の「天使は本棚に住んでいる」まで収録、さらにボーナストラックとして、単行本未収録分、3万円でお買い物、今月書いた人のコメント集、掲載図書索引が付いています。初出一覧まであって、細部まで行き届いた作りに感動。このぶ厚さがすごい!

 

手に取った時のずっしりとした重さ。寝転がっては読めない……! 25年の連載の長さを身をもって体感しました。吉野先生の本の感想や読書の楽しみ方やめくるめく交遊録。どこを読んでも楽しい!終盤に近づくにつれ、線画が若干震えてきているのが気になります……。このエッセイを読み始めたとき、丁度オースターの「偶然の音楽」を読んでいたので、勝手に運命を感じていたのを思い出しました。懐かしいな。

 

 

本の雑誌は50ページに渡る特集。はじめに掲載されている清原なつの先生の漫画でうるっときます。清原先生もぶ〜け出身だったのか。アシスタントさんたちの対談から友人知人のみなさんからの寄稿。カラーページでは著作のカバーイラスト紹介もあるし、全漫画作品紹介が担当した執筆者の思い入れを感じながらなのが良いですね。一つの作品に半ページ使ってしっかりとした紹介。これから吉野作品読んでみたいという方へのガイドとしても最適だと思います。私も初期作品を読んでみたい! 1920年代のニューヨークを舞台にしている作品が気になるな。ぶ〜けコミックスのカバーって緑のチェックでかわいかったんだね。全然知らなかったな……。ぶ〜け版は可愛いけれど、手に入りにくそう。文庫版の情報はないので調べてみよう。編集後記では吉野先生の愛犬「こおり」について語られています。とてもいい文章なので気になる方は良かったら。

 

 

「吉野朔実は本が大好き」は発売前に重版、本の雑誌も398号にして初めての重版。炎の営業日誌によると、雑誌の重版はリスクは高いが、欲しいと思ってくれた人の手に渡るように……とのことで、感服します。ありがとう! 私もすぐに買えなくて重版のお知らせを見て待ってましたからね! 重さに負けずに何度も読んでます。本が大好きな方も、普段はそんなによまない方も、誰でも楽しく読める素敵な本です。吉野先生、素敵な作品をありがとうございました。


kindleアプリで小説を読んでみた ::: 2015.11.03 Tuesday

 

買ったのは10月中だったのですが、掃除や断捨離のブログばかり読んでいたのでほったらかしていて、昨日一気読みしました。

隠館くんが元上司の紺藤さんと話す時だけ若者でもおっさんでもない「おい熊さん、起きとるかい?」みたいな落語口調になってるのが気になった。なので、途中から文章に隠館の文字が出てくるとそのあとに(江戸っ子)と脳内で付け足して読んでました。どうでもいい!!初めはキャラ小説かな?と思いながら読んでいたのですが、最終話の「さようなら、今日子さん」がグッとくるものがありました。日々の記憶をなくし「探偵」として一人で生きていくしかない今日子さんと、彼女に淡い恋心を抱く隠舘くんの2人の距離感に萌えてしまいました。無くしているのは「脳の記憶」であることを語られた部分はなるほどなあと感心しました。今日子さんは自分が「記憶をなくしてしまうこと」を理解していて、その事柄に対してとても冷静で、でも、淡々と受け止めていかないと生きていけないのだろうなと思いました。10月中はkindleで割引価格で売られていたので、もう一冊くらい買っとけばよかったな。小説を読むのは久々で西尾維新を読むのは初めてだったのですが、とても面白く好みの小説でした。

 

kindleで読むのはどんなものかなと思ってたのですが、本で読むよりもずっと読みやすかったです。スマホで読むと画面に表示される文字数が限られるので、しっかり読める。本で読むと見開きになるので、次のページの文字も横目で見えるのがダメだったみたいです…漫画は2ページにまたがるコマが普通にあるし見開きで構成するものと分かっているので気にならないのですが、文章だと「早く読まなきゃ」と気が散ってしまう感じ。焦るというか。電子だと集中できないということは全然なくて、終盤は一気に読みました。小説などはkindleでも良いかも。「本」という実物がなくて変な感じですが、読む作業は一緒なんだよねえ。変なの。



-----

kindleアプリを入れて読んでみた ::: 2015.09.27 Sunday

 

何時だったか忘れたんだけど、足しげく通っているサイトの管理人さんが本を出しました。よーし買うぞ!とAmazonで調べたらkindleのみの販売でした。上陸してまもないkindleへの知識が乏しく、専用の機械を買ったりしなきゃいけないのか?と諦めてそのままになっていました。まあ、電子書籍なんて流行りっこないよ!なんて決めつけて当時は全然調べてなかったんですけどね…。が、先日掃除をした際にスイッチを入れるきっかけを作ってくれた、とあるブログでkindleについての記事をみました。え?スマホでも読めるんだ!全然調べてなかったよ。最近、マンガも雑誌からweb連載に移行する作品が多くて頑張って読んでるのですが、どうも頭に入らなくて…。たぶん慣れの問題だと思うのですが、そこに達するまでにめんどくさくなってしまうっていうね。頑張れよ。DQ8で初めて3Dなフィールドで遊んでいたときは酔って寝込んでますからね。しかしそれを乗り越えたから龍が如くとか遊べてるのかもしれません。たぶん。漫画は連載が軌道に乗れば紙の本で出ることも多いので、それまで待ってしまいます。

 

試しにkindleアプリに挑戦してみることにしました。コンビニで金額を選べるAmazonギフト券を2000円分購入。気になった本を買ってみました。

 
・モノを捨てよ、散歩に出よう
・モノを捨てよ、散歩に出よう ふたり暮らし編
作者のブログ記事を読みやすく再編した感じなのですが、コンパクトに纏められていてサクサク読めるので寝る前に読んだりしています。掃除やシンプルライフの話が中心なのですが、散歩の話が好きです。京都にお住いということで、日常の京都の風景の描写が小気味よくて小説を読んでいるかのようです。鳥について具体的な名称が出ていて面白い。京都は観光地と歴史の中心地という印象が強いので(あとドラマとか)、そこでずっと生活している人たちがいるのだな、と改めて感じました。いや当たり前のことなんですが…すみません。kindleはハイライトという、気になったところに下線を引く機能があって同じ本を読んでいる人たちと共有できるのですが、初めはよく分からず作者が強調したい部分にあえて下線を引いているのかと思っていました。先に読んだ人たちが重要部分に引いてくれているのです。この機能はオフにもできるのですが、面白いのでそのままにしてあります。ふたり暮らし編の「散らかった家を出てみよう」という項目の中で『ゴキブリ退治で必要なものは、勇気でも智慧でも腕力でもない。殺意だ。』にハイライトが付いていて吹いた。いやはや、その通りですよね。

 
・私が腐海に堕ちるまで
作者の鳥居とりさんはオタクの方ということで、オタクになった経緯をまとめたエッセイもあります。これが個人的にはクリティカルヒットでした!私はほかの人のオタク話が好きなのですが、特に同人誌即売会に行ってきた、イベント日記が好きなのです。サークル参加でも一般参加でもどちらでも。一昔前はイベント日記がブログやサイトなど、いたるところで読めたのですが今はTwitter一辺倒なのでだいぶ少なくなってしまいました。この本では、とりさんが一般参加をするところから初めてのサークル参加をしてみるところまでつぶさに書かれていて、自分が同人活動をしていた頃を思い出したりして、一気に読んでしまいました。関西のイベントに行ったこともなかったので、そのあたりも新鮮でした。腐女子になるきっかけもニヤリとしてしまいましたね。何故なら、私も当時同じ作品にはまっていて同人誌を読み漁っていたからです。この作品、オールキャラとか四コマで活動されているサークルさんも多くて私はそっちばかりでしたが、対戦相手の高校の面々が好きで腐なサイトは見て回ってました。懐かしいな。しかし、BLを知るきっかけが弟さんってのが凄いですね。趣味が同じっていいなあ。

 

で、冒頭で書いたサイトの本も買ってみました。

 
・ネット歴12年のぼくがブロガー⇒ライターになったワケ (eロマンス新書)
カフェオレ・ライターさんのことはみんな知っていると思うので割愛します。今でも定期的に通っているサイトです。ちなみに私はBASARAで検索していて知りました。鳥居とりさんの本は横書きで左にスライドさせて読むのですが、マルコさんの本は縦書きなので右にスライドさせて読みます。縦書きだ!とドキドキしましたが、普通に最後まで読めました。紙じゃなくても平気なものだな。カフェオレ・ライターのルーツや遍歴が分かって面白かったです。特に終わりのほうの「12年サイトを続けることができた本当の理由」と「誰がテキストサイトを殺したか」は感慨深かった。続けられた理由が「孤立していたから」というのがよく分かる。好きなことを気ままに自分のペースで続けてくれるサイトやブログって、あるようで無かったりするんですよね。内輪ノリになってしまったり、今だとSNSによって二次創作サイトはだいぶ減ってしまいました。特に放置からの消滅が多いかな。良く見に行っていたゲーム系のブログも放置になってるところが多いし、好きだったサイトもみんな無くなってしまいました。時代の流れなのかなあ。二次創作に関してはTwitterやっていないとジャンルの人間と認識されない場合があるみたいなのでつらいところ。まあ、ジャンルによりますとしか言えないんですけどね…私が好きなジャンルは割とそうです、悲しいことに。mixiが全盛だった時の話もよく分かる。オタクの人も結構流れてしまって、これが後々Twitterへの系譜になったのかもしれませんね。そんな感じでどこかのグループに属さず、マイペースで更新し続けているカフェオレ・ライターさんを応援しつつ、マルコさんを知らない人でもネットの一時代の変化を垣間見ることができる本になっていると思います。妹さんと弟さんの話も出てくるよ!そして「おわりに」の締め方が本当にいい!これからも楽しいブログが増えるといいですよね!

 

kindleも楽しいですね。長めの小説や、気になっている漫画にも挑戦してみようかな。使ってみないとわからないし。でも電池の減りが早そうだな。



【追記】
内容を一部変更いたしました。
(2016・3/13)

| 1/1PAGES |

selected entries

 

categories

 

archives

 

recent comment

 

  • 救いきれなかった、その先へ
    conoji (10/14)
  • 救いきれなかった、その先へ
    ごま (10/13)
  • 【愛蔵版】「罪の華エンド」をすべて見ました
    conoji (09/28)
  • 【愛蔵版】「罪の華エンド」をすべて見ました
    ごま (09/25)
  • キングブレードとイメージカラーの話
    conoji (08/25)
  • キングブレードとイメージカラーの話
    ごま (08/23)
  • キングブレードとイメージカラーの話
    conoji (08/14)
  • キングブレードとイメージカラーの話
    ナナ (08/11)
  • キングブレードとイメージカラーの話
    ごま. (08/10)
  • 8月21日の公式イベントに行ってみよう (8/8 追記あり)
    conoji (07/12)

recommend

 

recommend

 

links

 

profile

 

Amazon

 

ブクログもやってます

 

others

 

無料ブログ作成サービス JUGEM